現場をDXする
現場監督の仕事
現場監督は「監督」する仕事です。
「監督」というよりも「管理」をする仕事の方がわかりやすいでしょうか。
現場監督の「管理」は以下のようになりますよね。
- 工程管理
- 原価管理
- 品質管理
- 安全管理
私が以前いた会社にも現場監督がいました。
でも、、、職人さんは予定通り動きませんし(工程管理ができない)、営業さんが作る見積書は抜け漏れがひどく、見積書は複数回提出していますのでどれが最終の仕様かわかりません(原価管理ができない)し、職人さんは図面に沿って作ってくれるのに、ケチはつけられません(品質管理にならない)し、ヘルメットを被ると仕事がしづらいと言われ(安全管理できない)ますし。
つまり、
- 工程管理をしない
- 原価管理をしない
- 品質管理をしない
- 安全管理をしない
というのが住宅建築における現場監督ではないでしょうか。
現場監督は管理をしない
現場監督は管理をしません。
これはいったい「誰」に責任があるのでしょうか?
前職にいた時には現場監督が悪い、と思っていましたが実は違います。
現場監督の仕事を現場監督に丸投げする、現場監督以外の社員の全員に責任があります。
もしくは現場で施工をする作業員にも責任があります。
これらをマルっと解決するためにDXを利用します。
つまり、、、、
現場監督がすべき管理はDXで行う
ということ。
それでは上記の4つの管理についてをひとつづつ解説していきます。
1.工程管理
工程管理に適したプログラムを探します。

上記のような工程表を【ガントチャート】と言います。
これはエクセルなどでも作成することが可能ですが、私は無駄だと思います。
なぜなら住宅業の施工は様々な職人と業務内容で構築されており、
その職人のほぼすべてが他社との掛け持ちで業務を行っているため、
予定は変更に次ぐ変更の繰り返し、工程表の組み換えは日々、というより毎時です。
エクセルの工程表は作成は楽ですが、変更になった際の対応が難しく、
また、エクセルの工程表は施主に対して見せるか、社内の工程共有にしか使われず、
現場監督としても優先順位が下がってしまうからです。
現場プラスというアプリは工程管理がしやすく、変更の際もドラッグアンドドロップで修正可能です。
現場プラス
https://www.kensetsu-cloud.jp/genbaplus/
このアプリのすぐれたところは、職人さんにも工程を共有できることです。
職人は自分のスマホで工程を確認し、自分の工事がいつ頃なのか把握できます。
その日程での工事が不可能の場合はその旨、現場プラスのチャット機能で伝えられますし、
本アプリ内には現場地図も入っていますし、図面も見ることができます。
工程表は職人さんが私たちと同じように見ることができてはじめて意味があります。
次の項目で解説するAnyONEにも工程表作成機能がありますが、
エクセルと同じように作成してプリントし、施主や社内共有には便利ですが、
クラウドで職人が見るのは難しいです。
また、現場プラスは「標準工程表」というテンプレート機能があります。
前会社で経験してますが、大きな住宅も小さな住宅もそこまで大きく工程は変わりません。
つまり、標準工程を作りこむことさえできれば後々自社の財産として使いまわせますし、
間違っていたのであれば標準工程表そのものを修正することによって顧客はもちろん社員や職人まで
幅広く情報が共有できます。
2.原価管理
見積書をしっかり作っているかどうか?
予算と実行、つまり、予実管理をしているかどうかですが、した方が良いです。
しかしながら、複数の工事などを扱っていると実行金額の算出って時間がかかりますし、
予算の作成にも時間がかかるため、忙しいから「やらない」という会社もあります。
見積書をエクセルで作るのもダメではないですが、専用ソフトの方が良いです。
特に予実管理ができる専用ソフトをおすすめします。
私は「AnyONE」というソフトを使っていました。
https://www.any-one.jp/
2010年ごろは無料で利用できたのですが、今は有償です。
ただ、他メーカー製のものと比べてもリーズナブルです。
3.品質管理
住宅を建築する上で、社内検査をどこで行うかを決めておきましょう。
そして、「どこ」を「誰」が検査するのかを明確にしておくと良いです。
- 行政検査
⇒確認申請も行政による立派な検査(行政) - 配筋検査
⇒基礎配筋時に行う、瑕疵保険による検査(瑕疵保険) - 耐震検査
⇒耐震金具設置後に行う、瑕疵保険による検査(瑕疵保険) - 気密検査
⇒施工精度を確認するために行っていました(専門業者) - 防水検査
⇒防水施工完了後に行う、瑕疵保険による検査(瑕疵保険) - 木工事完了検査
⇒造作家具など、図面通りかを施主と一緒に検査(社内) - 完成検査
⇒社内のメンバーで自主検査(社内) - 行政検査
⇒確認申請とセットの完成検査(行政)
これだけで8回の検査となります。
自社による検査は2度しか行っていないことに注目してください。
また、さらに、zoomなどのビデオ通話を使う事で、自社社員が現場へ行かなくても検査は可能です。
前会社ではG.完成検査は社員全員が完成現場に集まり、お掃除をし、設計図面通りかチェックをしていました。
その際に、図面通りでも自社の仕様と異なるところがあれば、次回の検査項目に加えるようしていました。
これは木工事完了検査も同様で、間違いやすい部分や表記せずにミスにつながる個所を施工中に発見でき、
それを次回の検査項目に加えられるのもポイントです。
検査項目はTODO アプリや工程管理アプリを使いました。
工程管理アプリは現場プラスを利用していました。
https://www.kensetsu-cloud.jp/genbaplus/
写真データをクラウドで管理できるのが良いですね。
前会社では職人のスマホにも導入してもらい、現場の写真を各職人にアップしてもらっていました。
写真を撮るためだけに現場監督が現場を訪れるほど働き方改革は楽じゃないです。
4.安全管理
ヘルメット着用はDXでは無理でした。
スタッフのヘルメット着用は上長は厳しく指導するようにし、少なくとも社員はヘルメットを着用しました。
ただ、そのためにもオリジナルヘルメットを作成し、社員に配布し、
入社した社員に使い古しのヘルメットを支給することはしませんでした。
新しいピカピカのヘルメットを支給していました。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
現場管理にDXを利用することで、本来の現場管理が可能になります。
私の前会社だけかもしれませんが、他の会社から移ってきた現場監督であっても、
本来の管理業をしている(していた)とは思えません。
たぶん、現場監督本来の業務をしてもらうためには、DXは必須だと思います。