社長に盾突く社員——なぜ起きるのか、どう止めるのか

中小企業の経営者なら、誰しも一度は経験しているはずです。

  • すぐ口答えする社員
  • 「いや」から話し始める社員
  • 返事をしない、挨拶をしない
  • 裏で悪口を言う

正直、会社にとって“悪”です。
しかし、それでも辞めさせられないのが、私たち中小・零細企業の現実です。

採用は簡単ではない。
優秀な人材はさらに少ない。
時間をかけて育てていくしか方法がない。

だからこそ、盾突く社員に悩まされ続けるのです。

私も経営者時代、散々苦しみました。
本も読み、ネットも調べ、採用時に「見抜く方法」なども試しましたが、
そんな万能な技術は存在しません。

そもそも、中小企業には多くの応募が来ません。
厳選できるほど人が集まらないのです。

だから現場では、
「どう扱うか」 が最も現実的なテーマになります。

今日は、私が実際に使って効果があった方法をお伝えします。


■ 1. 「目的地を与える」——盾突きは目的の欠如から生まれる

あなたの会社に、
“今年の目的地” はありますか?

売上2億の会社が10億を掲げるのは夢です。
現実的には 前年比10%アップ 程度で十分。
(ちなみに15%アップを5年続ければ売上は倍になります)

盾突く社員は、
“どうでもいいこと” を軸に反発します。

つまり、
大きな目的がない会社ほど、小さな反発が増える。

指示だけ出すと、必ず反発されます。
「何のために?」が抜けているからです。

だからこそ、目的を示すことが最も重要です。


■ 2. 「声掛け」を習慣にする——小さな肯定の積み上げ

バカバカしいと思うかもしれませんが、これが効きます。

  • 「髪切った?」
  • 「新しい靴?」
  • 「寒いね」

くだらないほど良い。

ネガティブ(「太った?」など)は絶対禁止。
時節の挨拶だけでOKです。

盾突く社員は、
“人としての肯定” が極端に欠けています。

しかし
「寒いね」と言われて「いや!」から入ったとしても、

「いや、俺は大丈夫っすよ。」

と、否定→肯定の流れを作れます。

この 小さな肯定の積み重ね が、社員の態度を変えていきます。


■ 3. 「褒める」——盾突きを弱める最も手軽な薬

正直言うと、盾突く社員は褒めにくいですよね?

しかし、褒められ慣れていない社員ほど、
褒められると反発しづらくなります。

最初は簡単でいいのです。

  • 「昨日は契約ありがとう」
  • 「打合せ、お疲れさま」
  • 「あの作業、助かったよ」

これだけで、態度は揺れ始めます。
褒められている相手に、盾突き続けるのは難しいのです。


■ 4. 「社長を褒める仕組み」を作る——盾突く矛先をずらす

もし盾突きの矛先がリーダーなら、
あなた(社長)がリーダーを褒める。

逆に、盾突きの相手があなた(社長)なら、
リーダーにあなたを褒めてもらう。

これは公開の場でやってください。

第三者が称賛しているのを見ると、
盾突く社員はこう感じます。

「…あれ?間違っているのは自分の方?」

人間は“周囲の評価”で態度を変えます。
これを利用するのです。


■ 5. 「ヒエラルキー(階層)を明確にする」

役職が曖昧な会社ほど、盾突きが起こります。

社員2人でも同じです。
誰が上長かをはっきりさせるために、名前を付けるだけで良い。

  • リーダー
  • チーフ
  • マネージャー
  • 部長

肩書は何でも構いません。

重要なのは、
経営者がピラミッドの頂点にいることを、構造として明示すること。


■ まとめ:盾突く社員を“ゼロ”にするのは難しい。でも…

私は数多くの“盾突き社員問題”に悩まされてきました。
完全にゼロにすることは難しいでしょう。

しかし、
対策を取らなければ会社は疲弊し、
いずれ社長自身が消耗するだけです。

今日書いた方法は、どれも“現場で効いた”ものばかりです。

ぜひ一度、騙されたと思って実践してみてください。


■ 最後に——同じ悩みを抱える社長へ

私は住宅会社の元経営者として、
こうした“人の問題”に数え切れないほど直面してきました。

コンサル会社のような理屈だけではなく、
現場で戦い、苦しみ、改善し続けた経験があります。

だからこそ、御社の力になれる部分が必ずあります。

簡単に自己診断できるツールもご用意しています。
ぜひ一度、気軽に試してみてください。

そして、
本気で社内を変えたいと感じたら、いつでも相談してください。