業務フローが機能しない本当の理由|工務店・住宅会社が必ず失敗するツール選びとは
業務フローで失敗する会社には、共通点があります
今日は「業務フローで失敗するポイント」について書きます。
結論から言います。
業務フローが機能しない原因は、ほぼ100%“使っているツール”です。
もっと突き詰めると、
コンサルティング業界の悪習 が、そのまま住宅会社に持ち込まれているケースが非常に多い。
順を追って説明します。
業務フローが回らない最大の原因は「エクセルとパワポ」
私がこれまで見てきた多くのコンサル会社。
ほぼ例外なく使っているツールが、
- エクセル
- パワーポイント
です。
誤解のないように言っておきますが、
私もコンサルをしていますし、同業を貶めたいわけではありません。
ただ事実として、
この2つのツールが業務フロー運用の足を引っ張っている。
エクセルやパワポは、
・導入ハードルが低い
・誰でも一度は触ったことがある
というメリットがあります。
しかし、業務フローを「回し続ける」道具としては致命的に向いていません。
失敗する業務フローツールに共通する欠点
エクセル、パワーポイントに限りません。
スプレッドシート、Googleスライドも本質は同じです。
共通点はひとつ。
「修正が面倒」
業務フローは、必ず変わります。
A → B → C → D
だった流れが、
A → B → D → C
に変わる。
このとき、エクセルでCとDを入れ替えるのは、地味に面倒です。
- 行を入れ替える
- レイアウトが崩れる
- 改ページがおかしくなる
- 印刷すると見づらい
結果、
「あとで直そう」→直されない
が発生します。
パワーポイントはスライドの入れ替え自体は楽です。
しかし、業務フローを全部パワポで作ると、今度はファイル数が地獄になります。
業務フローを作るのは「一番忙しいベテラン」
業務フローを作れるのは誰か。
当然、仕事を一番わかっているベテランです。
でもベテランは、
- フローは頭に入っている
- そもそも作る必要性を感じにくい
- 仕事を多く抱えていて忙しい
だから、作ったとしてもメンテナンスまで手が回らない。
A → B → C → D が
A → B → D → C に変わるたびに、
エクセルやパワポを開いて修正する時間なんて、正直ありません。
つまり、
中小零細の住宅会社に、業務フローを丁寧に管理する余力はない
というのが現実です。
では、どうすれば業務フローは回るのか
ここから解決策です。
コンサルの「完成形フロー」をそのまま使うと失敗する
コンサル会社には業務フローのテンプレートがあります。
見た目も良く、網羅的で、一見すると完璧です。
そして必ず言われます。
「御社用にカスタマイズしましょう」
しかし、
エクセルやパワポで作られたフローは、カスタムした瞬間に“次の修正”が地獄になります。
エクセルが得意な社員がいれば、まだマシ。
ただ、そういう人ほど他の仕事も抱えていて、
業務フロー修正に時間を割けないケースがほとんどです。
業務フローは「階層化できるツール」で作るべき
業務フローに向いているのは、
マインドマップのように階層構造を持てるツールです。
- ドラッグで順番を入れ替えられる
- 親子構造で整理できる
- 修正に心理的ハードルがない
私は OneNote をおすすめしています。
ノートブック → セクション → ページ
という階層構造なので、入れ替えがとにかく楽。
さらに、文字量を書けるため検索性が高い。
これが、現場ではかなり効きます。
業務フローは「若手中心」で育てるもの
業務フローを一番必要としているのは誰か。
答えは明確で、若手社員です。
若手はわからないことだらけ。
だから上司や先輩に聞きます。
ところが、
古い業務フローを見る
→ 現状と違う
→ 確認する分、余計に時間がかかる
こうなってしまう。
私の提案はシンプルです。
- 若手が業務フローを見る
- 足りない部分を自分で書き足す
- それを後輩が見る
- さらに追記されていく
つまり、
業務フローを「若手の忘備録」として育てる。
人数が多くない住宅会社なら、
教える上司とフローを作った人が同じケースがほとんど。
だから実務とズレにくく、現場で使える。
完璧な業務フローは、住宅業界には存在しない
断言します。
完璧な業務フローマニュアルは存在しません。
- 会社方針は変わる
- 建材は変わる
- 工法も変わる
そのたびにフローと実務はズレます。
だから最初から
「完成度の高い、美しい業務フロー」
は必要ありません。
必要なのは、
現状に合わせて、すぐ直せる骨格だけ。
世代を重ねるごとに、
勝手に使いやすくなっていく業務フロー。
それが、住宅会社にとって一番強い形です。
ITが苦手でも問題ありません
とは言え、
ITが苦手な経営者、リーダーが多いのも事実です。
ただ、これからの住宅業界においてITは、
大工の金づちと同じくらい重要な道具です。
だからこそ、
ITに詳しい元・同業者を顧問やコンサルとして使う価値があります。
業務フローだけでなく、
仕組み・ツール・運用まで含めて整えれば、
会社のリソースはもっと業績に使えるようになります。
まずは一度、無料相談をご利用ください。