新入社員教育を新入社員だけにしていませんか?全員研修で生産性が一気に上がる理由
新入社員を迎え入れたあと、
研修を行う会社は多いと思います。
昔であれば、
仕事は業務中に先輩を見て覚えるもの、
という考え方でも何とかなりました。
しかし、今はそうはいきません。
「先輩を見て覚えろ」を続けていれば、
覚えるスピードは遅くなりますし、
結果として離職率も高くなります。
きちんと研修や学びの時間を取りつつ、
日々の業務の中でも学べる。
この両立ができる仕組みにしなければ、
組織はうまく回らなくなります。
■零細中小工務店ほど「新入社員だけ研修」はつらい
とはいえ、
最小限の人数で回している零細中小工務店にとって、
「新入社員が一人入ったから、
ベテラン社員の時間を毎日削って教育する」
これは、正直きつい。
一人、二人の新入社員のために、
現場や営業を止めるわけにもいきません。
だからこそ、
新入社員だけを対象にした研修
という考え方自体を、私は変えるべきだと思っています。
■私がやっていたのは「全員研修」です
私が実施していたのは、
新入社員限定の研修ではなく、全員研修です。
入社1年以上の社員は、全員が講師。
毎日、日替わりで研修を行います。
営業、設計、現場、アフター。
それぞれの担当が、自分の仕事について話す。
ここで大切なのは、
配属予定の部署だけを研修しないことです。
■他部署を知らないと、リスペクトは生まれない
例えば、
設計職として入社した社員がいたとします。
一般的には、
設計部署に配属され、
設計の先輩から設計だけを教わる。
すると、
営業が何をしているのか分からない。
現場がどんな段取りで動いているのかも分からない。
これでは、
リスペクトが生まれません。
私はこう考えていました。
他の職種が、
どんなスキルを持ち、
どんな責任を背負って仕事をしているのかを知らなければ、
本当の意味で仲間として接することはできない。
だから、
どんな職種で入社しても、
他の職種の研修もすべて受ける。
一日話を聞いたからといって、
営業マンになれるわけではありません。
でも、
自分の知らない世界を、
自信を持って語る先輩社員を見る。
これだけで、
社内の見え方は大きく変わります。
■リスペクトがない組織は、必ずギスギスする
この仕組みがないと、
社員同士のリスペクトは弱くなります。
そして、
社内でよくある光景が生まれます。
「社長に歯向かう社員がいる」
「部署間で文句ばかり言っている」
これは、
性格の問題ではありません。
お互いの仕事を知らない構造
が原因です。
■実は一番成長するのは「教える側」
この研修で、
もう一つ大きな効果があります。
それは、
先輩社員・ベテラン社員の成長です。
自分が新入社員の前で話すとなれば、
いい加減なことは言えません。
話す内容を整理し、
曖昧な部分を調べ直し、
分かりやすく伝える資料を作る。
つまり、
自分の仕事の棚卸しが自然に起こります。
これは、
立派なリスキリングです。
■研修期間は「人数」で自然に決まる
例えば、
社員が20人いれば、
営業日ベースで約1か月分の研修になります。
一人が2日担当すれば、
それだけで1か月以上。
新入社員のために無理に時間を作るのではなく、
全員で少しずつ時間を出す。
この方が、
現実的で、長続きします。
■正直、めちゃくちゃ大変です
ここまで読んで、
「いいのは分かるけど、無理だ」
と思った方もいると思います。
正直に言います。
めちゃくちゃ大変です。
どの社員も、
丸一日の研修内容を作らなければなりません。
昨日まで学生だったスタッフに、
一日かけて説明する。
いきなり
「今日から先生になれ」
と言っても無理です。
だからこそ、
順番や内容、
研修の流れは、
私がすべておぜん立てしていました。
■だから生産性が上がる
この仕組みを入れると、
何が起きるか。
・社員同士のリスペクトが生まれる
・部署間の無駄な衝突が減る
・新人の立ち上がりが早くなる
・ベテランの仕事が整理される
結果として、
組織全体の生産性が上がります。
■まとめ
新入社員教育を、
新入社員だけのものにしない。
全員を巻き込むことで、
育成は「負担」ではなく
「組織づくり」に変わります。
セカンドオフィスでは、
こうした採用・育成の仕組みづくりもお手伝いしています。
求人・採用・育成の流れを整えるかどうかで、
社長の忙しさは大きく変わります。
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