小さな会社ほど就業規則が必要な理由|社長を守る社規社則の作り方(第3回)

社規社則は作成されていますか?

「うちは社員数も少ないからそんなものは作成していない」
という経営者もいますし、

「ネットにあったテンプレートで作成した」
という経営者の方もいます。

トラブルがおきなければそれで良いです。トラブルが起きなければ。

社員を1人でも雇っているなら、社規社則は作成すべきです

もし、今、社員を1人でも雇っているのであれば社規社則は作成すべきです。
そして、今後、採用する予定や可能性があるなら、絶対に作成しておくべきです。

社員がいると社規社則は社員に不利な内容にはできません。
でも、社員がいなければ、想定で作成できます。会社に完全有利な社規社則を作れます。

そう、社規社則は会社に有利になるように作成しておくべきものなのです。

社規社則だけではない。ルールや仕組みは会社が有利になるように作る

もちろん社規社則だけではありません。

様々なルールや仕組みは会社が有利になるように作成するもので、
会社の利益が最大限になるように設定しておくことが経営の肝だと私は感じます。

経営者はいつか必ず「クビだ」と思う。しかし簡単にはできない

私は経営者になってから「クビにできない」ことを知りました。

サボってばかりいるからクビだ。
仕事が全然できないからクビだ。
やる気がないからクビだ。
失敗したからクビだ。

良い、悪いは別として、経営者なら一度は「あいつはクビだ」と考えます。

しかし、日本の雇用においては簡単にクビにできないことは皆さんご存じですよね。
どんなにネガティブな社員でも、どんなにできない社員でも簡単にはクビにできない。
解雇するには相当の理由がある、というわけです。

問題が起きてから社規社則を変えるのは難しい

しかしながら、クビにしたい社員がいるからと社規社則を変更することも難しい。
原則として社規社則は社員の合意が必要だからです。

だからこそ、想定できる事案を元に、社員が少ない今、社員がいない今こそ社規社則を作成すべきなのです。

「小さい会社だからいらない」ではなく「小さい会社だからこそ作る」

こんな小さい会社だからいらない。
ではなく、

こんな小さい会社だからこそ社規社則を作成すべきです。

私は2回作った。1回目は役に立たなかった

私は今まで二度、社規社則を作成していますが、一度目は単なるテンプレートを元にしたもの。
これも社労士さんに報酬を渡して作成して貰ったものなのです。でも役に立たなかった。

二度目は地元の社労士さんに裁判事例などを聞かせてもらいながら、トラブルに強い社規社則を作成し、
これらの裁判事例が増えるたびに社労士さんに情報を貰ってアップデートしています。
もちろんトラブルが起きる前に作成しています。

最後に:社員が少ないことを言い訳にしない

ちょっとだけ厳しい事を書きますが、社員が少ない事を言い訳にしてはいけません。

社員を1人でも雇用すれば経営者には雇い主としての責任が生まれます。
社員が100人の会社であっても1人の会社であっても責任の重さは一緒です。

小さい会社だということを言い訳にせずに、社員を守る事、会社を守る事を考えていきましょう。

次回予告:役割が曖昧だから社長が忙しい。少人数ほど決めやすい

次回は「役割」の話です。
役割が曖昧だから社長が忙しくなり、社長が止まると会社が止まります。
少人数のうちに役割を決めることが、売上の上限を決める第一歩になります。