新卒が集まらない中小工務店の共通点|採用を成功させる集客の考え方
前回、新卒採用について書きました。
(https://2office.jp/2026/02/13/2office/960/)
「新卒は重要だ」と感じた方もいれば、
そもそも「新卒なんて集まらない」と思った方もいるはずです。
では、なぜ新卒の学生が集まらないのか。
今回は、新卒学生を集めるために私が実際にやってきたことを書きます。
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■ そもそも、私の会社も「人が集まらない会社」だった
私の会社は、祖父が創業した会社の3代目。
私が事業を承継した時点で従業員は3名でした。
・叔父が1名
・30代と40代の中途社員が2名
・採用募集は基本的にハローワーク
新卒以前に、
中途も含めて「働きたい」という人材が集まりませんでした。
だからこそ、いろいろな施策を試しました。
その結果、最後に腹落ちした結論があります。
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■ 人材を集めるには「集客と同じ工夫」が必要だった
結論はこれです。
人材を集めることは、集客と同じ。
住宅会社の集客で何をやるか。
一言でいえば、こうです。
「ここに行ってみたい」
「ここなら安心できそう」
「この会社に任せたい」
そう思わせる仕掛けを、空間と体験でつくる。
採用も同じでした。
学生が見ているのは、条件だけではありません。
「この会社で過ごす自分を想像できるか」
ここで決まります。
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■ 私が最初に手を付けたのは「打合せ空間」と「入口」だった
私は集客のために、打合せ空間を改装しました。
くつろげる、カフェのような場所へ。
打合せ空間だけではありません。
店舗の入口も変えました。
潤沢な資金があるわけではない。
だから、少しずつ少しずつ。
手の空いた大工に、現場から引き揚げた部材で作ってもらう。
自社の標準仕様として使っていた部材で施工する。
結果として、打合せ室は
「当社の標準仕様を体験できる空間」になりました。
オフィス空間も、木を使った落ち着く雰囲気へ寄せていきました。
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■ 求職者は「職場の空気」を見に来る。見せ方で勝負が決まる
新卒でも中途でも、
多くの求職者は働く環境を事前に確認しています。
逆に言えば、
職場を一度も見ずに連絡してくる人は、難があるケースも多い。
打合せ室だけが整っていても足りません。
オフィスが入りにくい雰囲気だったり、雑然としていたりすると終わりです。
造作のデスク。
造作の棚。
木を使った落ち着く空間。
それだけで「働きたい」と思う。
正確には「ここで過ごしたい」に近い感覚です。
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■ PCとケーブルが並ぶ時代は「整理整頓」が採用力になる
最近の職場は、パソコンがずらりと並びます。
スマホやタブレット。
充電ケーブル。
モバイルバッテリー。
デスクの上の書類やファイル。
放っておくと、すぐに生活感が出ます。
そして生活感は、学生にとっては「だらしなさ」に見えることがある。
ここは気合と根性が必要でした。
私は社員より早く出社し、こういうことをやっていました。
・出しっぱなしのケーブルを整える
・刺しっぱなしのUSBを抜く
・絡んだ配線は100均の結束バンドでまとめる
・視界の乱れを、とにかく減らす
社員にも整理整頓を伝えましたが、
まずは私が率先してやる。
結果、オフィスの見栄えは確実に変わります。
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■ 音と働き方も「会社の空気」をつくる
もうひとつ、空気づくりで効いたのが「音」です。
オシャレなBGMを流す。
小さなスピーカーを複数配置する。
音が空間全体を包むだけで、職場の雰囲気はガラッと変わります。
さらに、フリーアドレスも早い段階で導入しました。
どのデスクでも仕事ができるように整える。
固定席に縛られない。
これも、学生には「今っぽい」「働きやすそう」として伝わります。
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■ 採用ポスターや採用サイトは「最後のひと押し」になる
採用ポスターや採用サイトも、もちろん重要です。
ただし、これは最後のひと押しです。
広告代理店に大きな予算をかけることはしませんでした。
それでも、自作するならデザインにはこだわる。
「見た目」に手を抜くと、全部が雑に見える。
ここも集客と同じです。
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■ まとめ:新卒が集まらない理由は、採用の前にある
新卒が集まらない会社がやるべきことは、
求人媒体を変えることでも、条件を上げることでもありません。
まずは、学生が会社に来た瞬間に感じる
・入りやすさ
・空間の清潔感
・整理整頓
・音
・働き方の雰囲気
ここを整えること。
採用は、会社の内側がそのまま表に出ます。
そして、それは集客と同じ構造です。
もう一つ、私がやっていた「仕組みの工夫」もあります。
それは次回、具体的に書きます。