DXが難しいと思っている経営者へ。実はもうDXの中で仕事をしています
DXの正体は「今ある仕事を、今ある技術で効率化すること」
DXという言葉が一般的に使われるようになって、もうかなりの時間が経ちました。
今では、DXという言葉そのものを知らない人の方が少ないかもしれません。
ちなみにDXとは「デジタルトランスフォーメーション」の略です。
要するに、デジタル化のことです。
ところが、経営者の方と話していると、よくこう言われます。
「俺はデジタルは苦手だ」
「ITはよくわからない」
そう、デジタルという言葉には、まだまだハードルの高さがあるようです。
デジタルが苦手でも、すでに私たちはDXの中で生きている
とはいえ、そうおっしゃる経営者の方でも、スマートフォンを持っていない人はほとんどいません。
仮にスマホでなくても、携帯電話を持っていない人はいません。
電話がデジタル化した。
それも立派なDXです。
DXという言葉が先に歩いてしまったせいで、話が難しくなっています。
でも、今ある技術を使って仕事を効率化することだと考えれば、実はシンプルです。
DXを「効率化」と言い換えると、一気にわかりやすくなる
DXという言葉を使うから、身構えてしまうのだと思います。
これを「効率化」と言い換えると、かなりわかりやすくなります。
たとえば、ノコギリの効率化が丸ノコです。
もちろん、手ノコの出番がなくなったわけではありません。
釘と金槌が、ビスと電動ドライバーに置き換わってきたのも同じです。
ただし、釘と金槌が消えたわけではありません。
今でも適材適所で使われています。
DXが進んでも、紙や人の仕事が全部なくなるわけではない
今、勘違いされていることの一つが、DXによって紙が全滅するという考え方です。
でも、丸ノコが普及しても手ノコは残っています。
手ノコでないとできない仕事があるからです。
DXも同じです。
デジタルに置き換えられる仕事はたくさんあります。
一方で、デジタルでは成り立たない仕事も当然あります。
AIが進んでも、人間でなければ成り立たない仕事は山ほどあります。
ですから、DXとは何でもかんでもデジタルにすることではありません。
必要な部分を、必要なだけ効率化することです。
DXの目的はデジタル化ではなく、仕事の効率化である
少し回りくどくなりましたが、言いたいことはこれです。
DXは仕事を効率化するためのものです。
木を切るから丸ノコが必要になる。
それと同じです。
現場の工程表を効率よく作りたいから、デジタルを使う。
デジタルにしておけば修正も早い。
変更にも対応しやすい。
紙に書いてしまえば、消して、書き直して、また消して。
どうしても時間がかかります。
つまり、DXの本質は、仕事のやり方をラクにすることです。
DXの前に考えるべきは「何を効率化するか」である
ここが一番大事です。
DXをする前に、まず考えなければならないのは、
何を効率化したいのか
ということです。
ここが曖昧なままDXを進めると、
ツールを入れただけで満足して終わります。
DXという言葉は、私たちを振り回します。
大きな言葉だからです。
何かすごいことをしなければならないように感じさせます。
でも、本当は逆です。
今の業務の中で、
どこが無駄なのか。
どこに時間がかかっているのか。
どこをラクにしたいのか。
それを見つけることが先です。
DXはツールの話ではなく、業務の話から始まる
経営者の皆さん。
ツール導入の権限を持っている皆さん。
デジタル化を考える前に、
今の業務の中で効率化すべき部分はどこか。
まずはそこを考えてください。
DXは、ツール選びから始まるのではありません。
業務の見直しから始まります。
DXは「難しいもの」ではなく「必要なところをラクにする考え方」である
DXという言葉が難しく感じるのは当然です。
でも、やることは案外シンプルです。
全部を変える必要はありません。
全部をデジタルにする必要もありません。
必要なところだけ、ラクにする。
そのために今ある技術を使う。
それがDXです。
DXは、特別な人だけのものではありません。
今の仕事を少しでも効率化したい人すべてに関係する話です。
そして、DXはそこから始まります。