採用は今では遅い|中小企業が人手不足を解消する事業計画と採用戦略

採用を「今」で考える会社は、いつまでも人手不足から抜け出せません

■ 今の人手不足は、採用では解決できません

採用を「今」の問題として考えるのはナンセンスです。

なぜなら、今の人手不足は採用では解消できないからです。

人手不足をその場しのぎで補う。
これは現実的に不可能です。

「将来の人手不足に備えて採用する」

こう言われても、正直ピンとこないはずです。

・将来、受注は増えるのか
・本当に人手不足になるのか

これが見えていない状態で、採用の話をしても意味がありません。


■ 採用計画の前に、事業計画が必要です

だからこそ、先にやるべきは事業計画です。

住宅会社のように、新規受注で成り立つビジネスにとって
事業計画の作成は簡単ではありません。

・キャッシュフロー
・月次決算
・事業計画

経営として必要だとわかっていても、手が回らない会社が多いのが実情です。

しかし、事業計画なしに採用計画は立てられません。


■ 最低限の事業計画は「来年も続けるための数字」から作る

難しく考える必要はありません。

まず考えるべきはこれです。

「今年の経営を来年も続けるにはどうするか?」

つまり、
今年の経費を賄うために
来年は何棟受注すればいいのか。

これが、会社としての最低基準です。

いわゆる営業ノルマではなく、
会社が存続するための基準値です。


■ 採用は「来年のために今年やるもの」です

そのうえで、今が人手不足ならどうするか。

来年はスタッフを増やす。
当然、人件費が増えます。

では、その人件費を回収するために
売上をどれだけ伸ばす必要があるのか。

ここではじめて、採用の意味が見えてきます。

重要なのはここです。

来年の戦力は、来年採用しても間に合いません。

来年に必要な人材は、
今年採用し、教育し、来年デビューさせる。

これが基本の流れです。


■ 採用から逆算すると、売上目標が現実的になります

この考え方でいくと、

・来年は何%売上を伸ばすのか
・再来年はどうするのか
・3年後、5年後はどうするのか

こうした数字が、現実的に見えてきます。

採用を軸に考えると、
売上目標が具体的になるのです。

そしてここで、ようやく
実行可能な採用計画が生まれます。


■ 売上が伸びない会社に、人は集まりません

もう一つ、重要な現実があります。

売上が下がり続けている会社に、
入りたいと思う人はいません。

だからこそ、

・売上は伸びる前提で設計する
・必要な人員数を把握する
・そのための採用計画を立てる

この順番が必要です。

さらに、

・車両
・オフィス
・デスク

こうした人材以外のリソースも同時に考えなければなりません。


■ 事業計画は「経営者の感覚」を鍛えます

事業計画の作成は簡単ではありません。

ただ、これを繰り返すことで
経営の感覚は確実に研がれていきます。

採用も、売上も、コストも、
すべてがつながって見えてきます。


■ 採用した人材は、すぐには戦力になりません

最後に、現実をもう一つ。

採用した人材は、すぐには戦力になりません。

半年から1年は、育成期間です。

仮に経験者が入社したとしても同じです。

1〜2か月で仕事を理解したように見えても、
それは表面だけです。

本質を理解していない状態で現場に出れば、
いずれ大きなミスにつながります。

だからこそ、採用は「今」ではなく、
未来から逆算して考えるべきものです。


■ まとめ

採用を今の問題として考える限り、
人手不足は解消しません。

・まず事業計画を立てる
・必要な売上を明確にする
・必要な人員数を算出する
・採用は前倒しで行う

この流れができて、はじめて採用が機能します。

まずは、経営計画をつくることから始めてみてください。