経営者は存在が経営になる|趣味が利益につながる人、つながらない人の決定的な違い
突然ですが、趣味はありますか。
もし趣味があるなら、少しだけそれを思い浮かべてみてください。
趣味がなくても構いません。
時間が空いたとき、ついしてしまうこと。
あるいは「本当はこれをやりたい」と思っていることを想像してみてください。
突然、ぽっかり時間が空いたら、何をしますか。
ゴルフ、ドライブ、ゲーム、スポーツ。
特別な趣味がなければ、昼寝、入浴、SNS、買い物、ラーメン。
あるいは、仕事をしてしまう人もいるかもしれません。
ここでは、そうしたものをまとめて「楽しみ」と呼ぶことにします。
もし、その「楽しみ」が利益につながるとしたらどうでしょうか。
一日中「楽しみ」をしていて、それが生活を支えてくれるとしたら。
経営者にとって、これ以上理想的な状態はありません。
私は学生時代、「ブラブラ遊びながら暮らせる大金持ち」になるのが夢でした。
さすがに現実はそう簡単ではありませんが、今振り返ると、この発想は間違っていなかったと思っています。
■ 趣味が仕事になった30年前の話
私がこの仕事を始めた30年前、趣味はインターネットでした。
今では当たり前ですが、当時はまだ黎明期。
回線はISDN64、速度は64kbps。
当時は「速い」と言われていましたが、今の光回線と比べると、約15,000分の1の速度です。
話を戻します。
当時、大手企業がようやくホームページを持ち始めた頃で、
中小零細企業、特に地場の工務店でホームページを持つ会社はほとんどありませんでした。
デジカメも30万画素程度。
しかも高価で、写真をデジタル化するだけでも一苦労する時代です。
そんな中、私は学生時代に購入したWindowsパソコンを会社に持ち込みました。
当時はワープロ全盛期。
パソコンは完全に浮いた存在でした。
「現場写真を撮るため」という理由をつけてデジカメを購入し、
撮影した写真を使ってホームページを作成しました。
昼間は現場や施主宅を回り、
会社に戻ってからは、思う存分パソコンを触る。
当時の私は、「仕事」と「趣味」を分けていたつもりでしたが、
実際には完全に重なっていたのです。
■ 「楽しみ」を続けた結果、仕事が増えた
ホームページを作った後、ブログも始めました。
毎日記事を書くという名目で、ネットに触れる時間が増えていきます。
すると、少しずつですが、
「ホームページを見ました」という来社が増えていきました。
そうなると、
もっと画質の良いデジカメが欲しくなり、
もっと性能の高いパソコンが必要になります。
結果として、
趣味の時間はさらに充実し、
仕事としての成果も確実に積み上がっていきました。
私はこの経験から、ある確信を持ちました。
利益が出ているなら、仕事中に趣味をしても問題はない。
特に経営者は、自分自身の存在そのものが経営です。
自分の興味や関心と、会社の方向性が大きくズレることは本来ありません。
■ 経営と自分の軸は、必ずどこかで重なる
もし今、
「自分のやりたいことと、経営が噛み合っていない」
そう感じているなら、それはズレているのではありません。
重なっている点に、まだ気づいていないだけです。
あなたの趣味や「つい時間を使ってしまうこと」は、
必ず自社の経営にプラスになるヒントを含んでいます。
最初は、こじつけで構いません。
30年前、
地場工務店にとってワープロがあれば十分な時代に、
パソコンとデジカメを持ち込んだ私の行動も、
当時は完全に「こじつけ」でした。
しかし、そのこじつけが、
後に確実な差別化と利益につながりました。
■ 経営者は「何を楽しむか」で未来が決まる
趣味で利益を出すことは可能です。
むしろ、長く続く経営ほど、
その多くが「楽しみ」から始まっています。
経営者は行動がすべてです。
そして、その行動の源泉は、
理屈よりも興味や好奇心であることがほとんどです。
何に時間を使っているか。
何をしているときに苦にならないか。
そこに、利益につながる行動のヒントがあります。